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好き好き大好き超愛してる。
舞城王太郎(ISBN:4062125684)
阿修羅ガールも、ファウストも、煙か土か食い物も持っているにもかかわらず、
読んだのはこれが初めて。(僕がいかに本を無駄にしているかわかる…)
装丁と中のエディトリアルデザイン、いろんなところで金がかかっているなぁ、
と思わせる。紙の取り方も、作品ごとに変えているために多分無駄が出ざるを得ない
とり方だし(部数で調整できるのかな?)
そういう意味で言っちゃうと行間あきすぎだしね。
あとは、拍子の箔押しといい、表紙(≠カバー)のキラキラ度合いといい、
中のトレーシングペーパーといい。
それが、価格に比較的反映されてないのは、良い。
ま、本文のバルキーはわりと安い紙なんだけど。
僕の持ってる本では、帯に芥川賞関連のことが一切書いてないのもステキ。
好き好き大好き超愛してる。の方は、文学論? 創作論? してて、
こういうのが好きな僕にとっては楽しめる内容。
柿緒がどう、とかそういうことは一切抜きにして。
ドリルホール・イン・マイ・ブレイン面白いじゃん。
当時、スピリッツのホムンクルスも始まったばかりで、ネタがかぶっているような
気がして読まなかったんだけど、別にそんなことはなかった。
文章の組み方(改行とか)もあわせて、トリップさせてくれる。
ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ
滝本竜彦(ISBN:4048733389)
ようやく読んだ。一転、金のかかってない装丁。というのは冗談だが。
あっさりさっくり読める内容。ヘタレ主人公を書くのが、うまいですよね。