• なぜ安アパートに住んでポルシェに乗るのか 辰巳渚(ISBN:4334933335

光文社ペーパーバックスの本。
ちょっと薦められたことと、消費行動についての勉強が必要だった
ことがあわさり、中身も見ずに買ったのが間違いだった。

光文社ペーパーバックスって初めて読んだのですが、
主義としてこういうことを掲げている。以下引用。


光文社ペーパーバックスは、次のような大きな4つの特徴があります。
1.ジャケットと帯がありません。
従来の日本の書籍は、いわば過剰包装であり、服にたとえればジャケットと帯という厚着をまとっています。そこで、これらをいっさい廃して、いつでもどこでも読めるというペーパーバックス本来の機能を重視して製作されています。
2.本文の紙はできる限り再生紙を使っています。
これは、失われゆく地球資源を守るためであり、環境問題に少しでも貢献したいと考えているからです。
3.本文はすべてヨコ組です。
学校の教科書、会社の文書、インターネットのウェブサイトのテキスト、メール、手紙、論文など、いまの日本語はほとんどの場合、ヨコに書くのが普通です。ですから、できるだけ自然な形で、日本語をヨコ組で表記しています。
4.英語(あるいは他の外国語)混じりの「4重表記」
これまでの日本語は世界でも類を見ない「3重表記」(ひらがな、カタカナ、漢字)の言葉でした。この特性を生かして、本書は、英語(あるいは他の外国語)をそのまま取り入れた「4重表記」で書かれています。これは、いわば日本語表記の未来形です。


で、どういう表記になるかというと、こうなる。また引用。


物余り日本の豊かさが買い方に対する迷いをもたらしたと同時に、不況recessionやデフレdeflationが起きて「どんなふうにお金を使うのが賢いのか」とお金に対する迷いももたらしています。周囲の状況が、戦後的な構造から確実に変化したために、私たちのお金や買い物に対する価値観valuesも変わらざるを得なくなっているわけです。


英語が出てくるために読む流れが寸断されてしまい、僕には
すんなり読めない。
なにより、冒頭のポリシーとやらにものすごい嫌悪感を感じる。
1、2はまぁいいとしても(それにしても、ペーパーバックで
あるわりには安くなくて意味ない気がするが。)、
3と4は何を決め付けているのか、と。
日本語はヨコ組だ、なんてあまりに割り切りすぎだし、
別に4重表記なんか改めてやらなくたって普通にやってんじゃん。


どうも、このポリシーの断定調にはあえて書くなら、
世の中に対する気概やチャレンジじゃなくて、傲慢さを感じる。
よって、残念ながら中身を読む前に封印決定。