中野駅南丸井の裏に、わりと気に入っているカレー屋*1がある。
ここは昼のカレーバイキングが850円でデザート、サラダも取り放題
というなかなか良心的なところで、休日の昼にはよく行っている。


が、最近金欠気味な癖に家の事情で自炊のできない僕は、
普段の生活も松屋吉野家松屋すき家松屋→…という
ヘビーローテーションを敢行しており、つまりは食費を浮かせたい。
というわけで、朝を我慢して昼にバイキングに行き、夜の分まで食べてしまう。
これで、一食あたり850/3=約283円。
美味いカレーなのに、いつもの牛丼ギョク入りより安い!


早速カレー屋に行って、山盛りにライスとナンを取ってきて、もりもり食す。
時間をかけると脳が満足感を感じてしまうので、その前に胃に入れられるだけ入れる。
そしたら、ご飯大盛りの3杯目、ナン3枚目で来たね。胃の中のカラータイマーが。


もう何も入らないのが、意識の上でもはっきりわかる。
でも、ここのデザートはかなり好物なので、デザートまでは行きたい。
デザートは、ほとんど液体だ。胃の中でライスの隙間に入ってくれるはず。
確か、そんなことを石と砂とコップで例えた教訓話もあったはず。
思い切って、デザートを流し込んだ。


この時点で店からでるどころか、一歩も動くことすらかなわぬ状況なのだが、
そこは二十歳を過ぎた成人男子のプライド。何とかこらえる。
が、もう口を開くだけでもリバースしかねないので、一言も発せずに会計を済ませようと
したところ、インド系の店員に「ポイントカードアリマスカ?」と聞かれる。
本当は持ってるのだが、財布から探す手間が惜しいので首を横に振る。
すると、ポイントカードをくれた上に、クーポン付カレンダーまでくれた。
静かに頷いて、店を出た。


何とか歩いてるうちに腹ごなしになってくれないかと淡い期待を持ちつつ、
家まで帰ったところが臨界点。
トイレで口から出る赤いカレー汁を見ながら、
これは、二十歳を過ぎた人間のやることではないなと思った。

*1:店名を出すと、むしろマイナスになりそうなので匿名で